【横浜市磯子区】屋根はガルバリウムのカバー工法、外壁は色替え。同時工事の利点と注意

この記事の結論

  • 屋根のカバー工法と外壁の塗装は、どちらも足場が必要です。同時に行えば、足場は1回で済みます。
  • カバー工法は、既存の屋根を撤去せずに新しい屋根材をかぶせる工事です。屋根が重くなること、下地が傷んでいると根本的に直せないことが注意点です。
  • 屋根と外壁を一度に計画すると、屋根材の色と外壁の色を、組み合わせで決められます。
  • 磯子区には風致地区(磯子・根岸・円海山)があり、外壁の色を変えるには横浜市の許可が必要です(標準処理期間15日・申請料なし)。

磯子区で「屋根はカバー工法、外壁は新しい色」

株式会社G.B.S の長谷川です。

磯子区のI様邸では、屋根をガルバリウム鋼板のカバー工法で新しくし、外壁は新築時には選べなかった色に塗り替えました。色選びは、塗装工事のいちばん楽しい時間の一つです。塗装の前には、カラーシミュレーションで仕上がりのイメージを確かめていただけます。

この記事では、屋根と外壁を同時に工事するときの利点と、気をつけたい点を整理します。

磯子区の施工実績:屋根のカバー工法と外壁の色替え(I様邸)

屋根のカバー工法とは?塗装・葺き替えとの違い

カバー工法は、既存の屋根をはがさずに、その上に防水シートと新しい屋根材をかぶせる工事です。解体と廃材処分がいらず、工期が短く済みます。

工事 内容 向いている状態 注意点
屋根の塗装 屋根材の表面を塗膜で守る 屋根材も下地も健全 塗装に向かない屋根材がある
カバー工法 既存の屋根の上に新しい屋根材をかぶせる 屋根材は傷んでいるが、下地は健全 重さが増える、下地の傷みは直せない
葺き替え 既存の屋根材を撤去し、下地から新しくする 下地まで傷んでいる、雨漏りしている 撤去・処分の費用がかかる

カバー工法の屋根材には、軽くて錆びにくいガルバリウム鋼板などの金属屋根がよく使われます。ガルバリウム鋼板は、鋼板にアルミニウムと亜鉛の合金をめっきした金属の板で、製造元の日本製鉄は、亜鉛鉄板に比べて3〜6倍の耐久性があるとしています(ガルバリウム鋼板は日本製鉄の登録商標です)。

2000年前後に作られた一部のスレートのように、塗装に向かない屋根材では、カバー工法が選ばれることが多くあります(ノンアスベスト屋根は塗装NG)。一方で、塗装で足りる屋根にカバー工法をする必要はありません。見極め方は屋根カバー工法、ちょっと待って!にまとめています。

屋根と外壁を同時に工事する利点は?

足場が1回で済むことと、屋根と外壁の色を組み合わせで決められることです。工事の段取りも1回にまとまります。

利点 中身
足場が1回で済む 屋根の工事にも外壁の塗装にも足場が必要。別々の時期に行うと、そのたびに足場を組むことになる
色を組み合わせで決められる 屋根材の色と外壁の色を、同じ打ち合わせで並べて決められる
工事の段取りが1回 打ち合わせや工事の期間を1つにまとめられる

「外壁だけ先に、屋根は今回見送り」とすると、次に屋根を工事するときに、また足場が必要になります。この考え方は外壁塗装「今回は屋根は見送り」が実は一番もったいない?でも書いています。

同時工事で、気をつけたいことは?

カバー工法そのものの注意点(重さ・下地・石綿)と、色の決め方の違いの2つです。

屋根材メーカーの三晃金属工業は、カバー工法の注意点として次を挙げています。

  • 屋根が重くなる:既存の屋根の上に重ねるため、重さが増えます。建物への影響を確かめます。
  • 下地が傷んでいると根本的に直せない:雨漏りで下地まで傷んでいる場合は、葺き替えを検討します。
  • 石綿(アスベスト)は残る:古いスレートに石綿が含まれる場合、カバー工法では撤去せずに覆うため、将来の解体のときまで問題が先送りになります。

厚生労働省は、石綿の製造・使用などが2006年9月から禁止されたと案内しています。それより前に建てられた家の屋根材には、石綿が含まれている可能性があります。

色の決め方にも違いがあります。金属の屋根材は、製品として用意された色の中から選びます。外壁は塗料の色見本から選ぶので、選べる色の幅が違います。屋根の色を先に絞り、それに合わせて外壁の色を決めると迷いにくくなります。色選びのコツは外壁塗装の色選びで失敗しない3つの方法や10年先も「この色で良かった」と思える色選びをご覧ください。

磯子区で外壁の色を変えるときに、確かめておきたいことは?

住所が風致地区に入っていれば、外壁の色を変える前に横浜市の許可が必要です。磯子区には「磯子」「根岸」「円海山」の風致地区がかかっています。

横浜市の風致地区では、建築物の色彩の変更は許可が必要な行為です。標準処理期間は15日、申請料はかかりません。許可が下りてから着工するため、工事の日程は許可の期間を見込んで組みます。

風致地区 磯子区の主な町(横浜市の町名一覧より)
根岸 上町、下町、西町、東町、坂下町、馬場町
磯子 岡村1・2・6〜8丁目、磯子3〜8丁目、磯子台、森が丘1・2丁目、森2・4丁目、汐見台1〜3丁目、久木町
円海山 栗木3丁目、上中里町、峰町、氷取沢町

町名は変わることがあり、敷地が風致地区の内と外にまたがる場合もあります。正確には、市の町名一覧と図面で確かめ、境界は市の都市計画課に確認してください。I様邸のように「新築時には選べなかった色」に変える場合こそ、着工前の確認が大切です。磯子区の風致地区と住宅事情は横浜市磯子区で外壁の色を変える前の確認ポイントにまとめています。

よくあるご質問

屋根のカバー工法と外壁塗装は、どちらを先に工事しますか?

一般的には、上にある屋根の工事を先に行い、そのあとで外壁を塗ると、屋根の工事で外壁を汚したり傷つけたりする心配が減ります。実際の順番は、建物と工事の内容に合わせて決めます。

カバー工法をすると、屋根の重さはどれくらい増えますか?

重ねる屋根材の種類で変わります。ガルバリウム鋼板のような金属屋根は軽い屋根材ですが、既存の屋根の上に重ねる分の重さは増えます。気になる方は、使う屋根材の重さを見積もりの段階で確かめてください。

風致地区で、元と同じ色に塗り直す場合も許可が必要ですか?

同じ色に塗り直す場合の扱いは、計画の内容によります。着工前に、横浜市の窓口(建築局建築企画課)に確認してください。

まとめ

  • 屋根のカバー工法と外壁塗装を同時に行うと、足場が1回で済み、色も組み合わせで決められます。
  • カバー工法は、重さが増える・下地の傷みは直せない・石綿は残るの3点を確かめます。
  • 金属の屋根材は製品の色から選ぶので、屋根の色を先に絞ると外壁の色が決めやすくなります。
  • 磯子区の風致地区(磯子・根岸・円海山)では、色を変える前に許可が必要です。

屋根と外壁をまとめて考えたいときは、お気軽にご相談ください。

出典と確認日

以下は2026年10月3日に確認した内容です。

この記事は、一級塗装技能士の長谷川 学(株式会社G.B.S 代表)が執筆しました。

株式会社G.B.S/〒232-0066 神奈川県横浜市南区六ツ川2丁目47-1/職人直通 080-3444-1110(受付 8:00〜18:00・日祝休)

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