【横浜市】外壁塗装の足場代の相場はなぜ幅がある?坂道や狭小地で変わる費用の内訳を解説

この記事の結論

  • 足場は、高い所で安全に、ていねいに塗るための設備です。高さ2m以上の作業場所には、幅40cm以上の作業床と墜落を防ぐ設備を設けることが、法律(労働安全衛生規則)で決まっています。
  • 足場代は、組立て・解体の手間、部材の運搬、部材の使用料、飛散防止のシート、必要なときは道路の許可や占用料でできています。
  • 金額に幅が出るのは、外周と高さ・坂道や階段・隣家との隙間・屋根の勾配・道路へのはみ出しで、手間が変わるからです。
  • 公的機関や業界団体がまとめた足場代の相場は、確認できませんでした。この記事では金額ではなく、費用が変わる理由をお伝えします。

足場代が高く感じるのは、なぜ?

株式会社G.B.S の長谷川です。

見積書を見て「足場だけでこんなにかかるの?」と感じる方は多いと思います。工事が終われば無くなるものなので、自然な感覚です。

正直にお伝えすると、足場代は省くことも、大きく削ることもできない費用です。なぜかかるのか、何に使われ、横浜の坂道や狭小地でなぜ変わるのかを説明します。

足場はなぜ外壁塗装に必要なの?

職人が落ちないための安全の設備であり、法律で決まりがあるからです。手が届く足場があってこそ、3回塗りもていねいにできます。

労働安全衛生規則(第563条)では、足場の高さ2m以上の作業場所に、次の作業床を設けることが決められています。

決まり 内容
作業床の幅 40cm以上
床材のすき間 3cm以下
墜落を防ぐ設備 足場の種類に応じて、手すり・中桟・交さ筋かいなど

さらに、2024年4月からは、建物のまわりに幅1m以上の場所があれば、原則として「本足場」(柱が2列の足場)を使うことになりました。2023年10月からは、足場を組んだ後の点検で、点検する人を決めて記録することも必要になっています。

厚生労働省のリーフレットでも、労働災害を防ぐ費用は工事で通常必要と認められる原価に含まれると説明されています。

足場が無いと、塗りムラや塗り残しの原因になります。3回塗りを同じ厚みで重ねるには、手が届く足場が欠かせません。

足場代の内訳は、どうなっている?

足場代は、人の手間・運搬・部材の使用料・シートが基本で、現場によって道路の許可などが加わります。

足場代の内訳の図。組立て・解体、運搬、部材の使用料、飛散防止シートが基本で、現場により道路の許可や屋根の足場が加わる。右に費用が変わる5つの要因を並べている
内訳 中身
組立て・解体の手間 足場を組み、工事の後に解体する
部材の運搬 柱・床材・手すりを運び、持ち帰る
部材の使用料 工事の期間中に部材を使う費用
飛散防止のシート 水や塗料の飛び散りを防ぐメッシュシート
現場によって 道路の許可・占用料、屋根の足場など

シートは、洗浄の水しぶきや塗料からお隣や車を守ります。洗浄の役割は外壁塗装に高圧洗浄はなぜ必要?で書いています。

横浜の坂道や狭小地で、足場代はなぜ変わる?

部材を運ぶ距離、組める場所の広さ、道路や隣地を使うかで、手間と手続きが変わるからです。

横浜市は坂や階段の多い住宅地が多く、狭い土地の3階建ても珍しくありません。

要因 何が変わるか
外周と高さ 足場を組む面積が増える。3階建ては高さの分だけ増える
坂道・階段 トラックを家の前に止められないと、部材を手で運ぶ距離が延びる
隣家との隙間 狭いと組み方が限られ、作業に時間がかかる
屋根の勾配 急な屋根は、屋根の上にも足場が要ることがある
道路にはみ出す 道路の占用の許可(土木事務所)や、道路を使う許可(警察)が要ることがある
隣の敷地を使う 事前の連絡と、隣の方の了承が要る

横浜市の土木事務所の案内では、道路に置ける物件として「工事用足場」が挙げられ、置くには占用の許可が要ります。隣の敷地を使うときは、民法第209条で、目的・日時・場所・方法をあらかじめ隣の方に知らせることが決められています。

私たちが施工した南区の狭小地の3階建てでも、隣家との距離が近く、近隣の皆様のご協力をいただいて工事を進めました(南区 Y様邸の施工実績)。狭小地の3階建てで近隣に配慮しながら工事を進める工夫は、南区の狭小3階建ての外壁塗装で、足場と近隣への配慮で工事のストレスを減らす方法にまとめています。

足場代の相場は、なぜ一つの金額で言えない?

家ごとに面積と現場の条件が違い、公的な相場の統計も見当たらないからです。比べるときは、金額より「中身がそろっているか」を見てください。

同じ広さの家でも、平らな道に面した家と階段の上の家では、運ぶ手間が違います。横浜市全体の外壁塗装の費用の考え方は、横浜市の外壁塗装の相場をご覧ください。

見積書を比べるときは、次の点を見ると差の理由が分かります。

  • 足場の面積(㎡)が書かれているか、「一式」だけか
  • 飛散防止のシートが含まれているか
  • 「足場代0円」とある場合は、その費用が他の項目に含まれていないか

見積書の全体の見方は、見積書で必ずチェックすべき5つの基準にまとめています。

足場代を、ムダにしない方法は?

足場は組むたびに費用がかかります。屋根・外壁・雨どいなど、足場が要る工事を同じ時期にまとめるのが、いちばん確実な方法です。

外壁だけ塗って数年後に屋根を直すと、足場をもう一度組むことになります。横須賀市の実績では、屋根の葺き替えと外壁塗装を同時に行い、次のメンテナンスで屋根だけのために足場をかける必要を無くしました(横須賀市 N様邸の施工実績)。

屋根を見送るか迷う方は、「今回は屋根は見送り」が実は一番もったいない?も参考にしてください。ただし、一緒にやる意味がある工事だけをまとめるのが基本です。

よくあるご質問

「足場代無料」の見積もりは、お得ですか?

足場には手間・運搬・部材の費用が必ずかかります。別の項目に含まれていることがあるので、総額と中身で比べてください。

平屋でも足場は必要ですか?

平屋でも、軒の高さや屋根の上の作業で、高さ2m以上の場所で作業することが多く、足場を組むのが一般的です。建物の形と作業の範囲を見て判断します。

隣の家の敷地に足場を置くことになったら、どうすればいいですか?

工事の前に、隣の方へ目的・期間・場所を伝え、了承をいただく必要があります。了承を得られない場合は、足場の組み方を変えるなど、別の方法を相談します。

足場代は値引きしてもらえますか?

安全の決まりを下回る形では削れません。足場が要る工事をまとめて回数を減らす方が、長い目で見て費用を抑えやすくなります。

まとめ

  • 足場は法律で決まりのある安全の設備で、ていねいな塗装にも欠かせません。
  • 足場代は、組立て・解体、運搬、部材の使用料、飛散防止のシートでできています。
  • 横浜の坂道・階段・狭小地・道路へのはみ出しで、手間と手続きが変わります。
  • 足場が要る工事は、同じ時期にまとめると、足場の回数を減らせます。

足場の組み方は、現地で外周と高さ、道路や隣家との距離を見てから決めます。お気軽にご相談ください。

出典と確認日

以下は2026年10月3日に確認した内容です。

足場代の内訳と費用が変わる要因は、外壁塗装の現場での一般的な整理です。足場代の金額の相場は、公的機関・業界団体の資料で確認できなかったため記載していません。

この記事は、一級塗装技能士の長谷川 学(株式会社G.B.S 代表)が執筆しました。

株式会社G.B.S/〒232-0066 神奈川県横浜市南区六ツ川2丁目47-1/職人直通 080-3444-1110(受付 8:00〜18:00・日祝休)

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