【横浜市港南区】外壁塗装は築年数から考える。谷と台地の住宅地で実績4件から見た工事の選び方

この記事の結論

  • 港南区は、谷と台地が細かく入り組んだ土地に、ベッドタウンとして大規模な宅地開発が進んだ区です。
  • 区内の住宅の25.7%が1980年以前の建築で、横浜市全体の16.3%より高い割合です(令和5年住宅・土地統計調査)。築40年を超える家の屋根や外壁の相談が増える時期です。
  • G.B.S の港南区の実績は4件。築40年超の屋根、新築時の色の復元、勾配屋根と陸屋根が共存する家などがあります。
  • 上大岡東3丁目は、風致地区の主な指定地として市の町名一覧に載っています。外壁の色を変える前に確認してください。

横浜市港南区で外壁塗装を考えている方へ

株式会社G.B.S の長谷川です。私たちの会社は、港南区のお隣の南区六ツ川にあります。

港南区のお客様からは、「築40年を超えて、葺き替えを勧められた」「新築のときの色に戻したい」というご相談をいただいてきました。家を建ててから長い時間がたち、次の手入れをどうするか迷っている方が多い区だと感じています。

この記事は、港南区の「地図」です。区の事情と私たちの実績をまとめ、詳しい話は個別の記事にお渡しします。

G.B.S は地元でどんな工事をしてきた?

公開している施工実績のうち4件が港南区です。屋根の補修、色の復元、防水、長持ちを優先した塗装と、ご希望はそれぞれ違いました。

実績 建物の特徴・ご希望 工事の内容
H様邸(2) 築40年以上の屋根。「必要最低限で」とのご希望 棟板金を交換し、苔だらけだった屋根を塗装
S様邸 新築当時の色に戻したい 当時の色を再現して外壁を塗装
K様邸 勾配屋根(スレート)と陸屋根が共存。鉄骨の部分もある 屋根・外壁の塗装と防水工事
H様邸 「終の住処として長持ちさせたい」 青色の外壁に。無機系塗料と光触媒コーティング。擁壁の色も直した

(陸屋根=平らな屋根。棟板金=屋根のてっぺんにかぶせた金属の板)

4件の写真と説明は、横浜市港南区の施工実績の一覧でご覧いただけます。

谷と台地の住宅地は、塗装にどう関わる?

同じ時期に開発された住宅地が多く、築年数がそろって進んでいます。屋根や下地まで傷む前に、状態を確かめることが大切です。

港南区役所の「港南区の位置・地勢」では、港南区の地形は、大岡川と平戸永谷川の上流の谷と台地が細かく入り組んでいると紹介されています。農村地帯から、ベッドタウンとして大規模な宅地開発が進み、住宅都市へ変わったことも書かれています。

項目 港南区 横浜市全体
人口・世帯(2026年9月1日現在) 208,539人・95,801世帯 3,757,388人・1,811,326世帯
面積 19.86km²(市の約4.6%) 438.23km²
住宅の数(居住世帯あり) 96,710戸 1,764,700戸
一戸建ての割合 42.3% 35.6%
1980年以前に建った住宅 25.7%(24,830戸) 16.3%
うち1971〜1980年 19,280戸 200,900戸

一戸建ての割合も、古い住宅の割合も、市全体より高いのが港南区の特徴です。1980年以前に建った家は、2026年の時点で築45年を超えています。

築年数が古い家では、屋根材に石綿(アスベスト)が含まれている可能性もあります。厚生労働省は、石綿が2006年9月から製造・使用などが禁止されたと案内しています。撤去を伴う工事では飛散を防ぐ対策が必要になるため、工事を選ぶ前に確認しておきたい点です。

外壁の色を変えるとき、風致地区の確認はいる?

港南区では、上大岡東3丁目が磯子風致地区の主な指定地として載っています。色を変える塗り替えには、市の許可が必要になる場合があります。

横浜市の「町名一覧」で確認できる港南区の町名は、上大岡東3丁目だけです。ただし、町の一部だけが指定されている場合もあり、境目の確認は市の都市整備局都市計画課(045-671-3510)で受け付けています。

あわせて、横浜市が公開している区ごとのハザードマップも見ておくと安心です。港南区は、2024年の見直しで高潮浸水想定区域に加わったと市の浸水ハザードマップのページに書かれています。土砂災害ハザードマップも港南区版があります。

実績で多い外壁・屋根の悩みは?

「葺き替えを勧められた屋根」「色あせた外壁を元の色に」「複雑な屋根の防水」の3つが目立ちます。

悩み 考え方 参考記事
築40年超で葺き替えを勧められた 雨漏り・屋根材・下地の状態で、塗装で足りるかが分かれる 屋根の棟板金とは
新築時の色に戻したい 色見本と今の外壁を比べ、当時に近い色を探す 人気カラーと色の決め方
平らな屋根やベランダの防水 塗装とは別に、防水層の状態を確かめる 防水工事を含めて見積もる

H様邸(2)では、メンテナンスの履歴と今の状態を見たうえで、葺き替えではなく棟板金の交換と塗装を組み合わせました。ただし、塗装で済ませることは、永遠に持たせることではありません。屋根材の傷みが進めば、将来カバー工法や葺き替えが必要になる可能性は残ります。

築40年超の屋根については、築40年超の屋根を棟板金交換と塗装で済ませた港南区の実例で詳しく書きました。新築時の色、勾配屋根と陸屋根の家も、港南区の実例をもとに個別の記事で詳しく書いていきます。

港南区で塗装会社を選ぶときは、何を比べればいい?

「誰が現地を見るか」「見積書に工程と塗料が書かれているか」「工事の選択肢を並べてくれるか」の3つを比べてください。

  1. 現地調査をするのは誰か。 屋根の上や下地の状態を、職人が自分の目で見るかどうかで、提案の精度が変わります。職人の現地調査と営業マンの現地調査の違い
  2. 見積書に、塗料の名前・塗る回数・下地処理が書かれているか。 見積書で必ずチェックすべき5つの基準
  3. 塗装・カバー工法・葺き替えを並べて説明してくれるか。 一つの工事だけを勧められたら、ほかの選択肢がない理由を聞いてみてください。後悔しない業者選びとコンセプト

費用の考え方は、横浜市の外壁塗装の相場にまとめています。

よくあるご質問

築40年を超えていても、屋根の塗装はできますか?

築年数だけでは決まりません。雨漏りがなく、屋根材と下地が健全なら、塗装で足りる場合があります。港南区でも、棟板金の交換と塗装で済ませた実例があります。

新築のときと同じ色にできますか?

当時の色が分かれば、近い色で塗ることができます。港南区のS様邸でも、新築当時の色をご希望され、その色に塗り直しました。

港南区で外壁の色を変えるのに、許可はいりますか?

多くの住宅ではいりません。上大岡東3丁目など、風致地区にかかる場所では、許可が必要になる場合があります。市の町名一覧と配置図で確認してください。手続きの流れは「横浜市の風致地区で外壁の色を変えるときの許可」で詳しく紹介しています。

擁壁も一緒に塗れますか?

塗れる場合があります。港南区のH様邸では、建物と一緒に擁壁の色も直しました。擁壁にひび割れなどがある場合は、塗装の前に状態を確認します。

まとめ

  • 港南区は、谷と台地の住宅地で、住宅の25.7%が1980年以前の建築です。築年数に合わせた点検が大切です。
  • G.B.S の港南区の実績は4件。築40年超の屋根、新築時の色、陸屋根の防水などを手がけてきました。
  • 上大岡東3丁目は風致地区。色を変える前に確認してください。
  • 塗装会社は、現地調査・見積書・工事の選択肢の3つで比べるのがおすすめです。

長く住んだ家ほど、手入れの選び方で迷うものです。どうぞお気軽にご相談ください。

出典と確認日

以下は2026年10月3日に確認した内容です。数字や制度は変わることがありますので、最新の情報もご確認ください。

この記事は、一級塗装技能士の長谷川 学(株式会社G.B.S 代表)が執筆しました。

株式会社G.B.S/〒232-0066 神奈川県横浜市南区六ツ川2丁目47-1/職人直通 080-3444-1110(受付 8:00〜18:00・日祝休)

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